発熱と好転反応について

2022年05月20日 23:40


「発熱と好転反応」

 「発熱は良いことです!」と、いきなり言うと、戸惑う方も多いかもしれません。発熱すれば、お医者さんに行って、解熱薬を頂くのが普通になっている現在の日本です。では、発熱 feverは悪いことなのでしょうか?

 興味深い実験があって、トカゲでの実験(Kluger, M. J., et al. : Science, 188 : 166-168, 1975)なんですが、細菌感染時の体温と生存率の実験です。室温(=ほぼトカゲの体温)の違いによって細菌感染時の生存率が異なるかどうか実験しています。温度が低い順から、34℃, 36℃, 38℃, 40℃, 42℃でやってみて一週間、34℃, 36℃群では1日目で生存率40%を切っています。34℃群はそのまま減り続けて4日で生存率0%。36℃群と38℃群は1週間後に約30%の生存率。40℃群は約70%、42℃群は約80%でした。つまり、体温が高いほうが生存率は高かったのです。もっと興味深いのは、(「医学書院標準生理学第6版」から抜粋)高温,低温の二つの部屋を行き来できるように用意してやるとトカゲは二つの部屋を行き来して体温を一定の範囲に維持し、細菌感染させると高温の部屋にいる時間が長くなって体温が上がる(行動性発熱)。解熱薬を打つと低温の部屋にいる時間が長くなって体温は下がる。そして解熱薬を投与した非発熱群は3日ですべて死亡したが、投与しなかった発熱群は、7日後でも90%以上が生き残っていた。(解熱薬、恐るべし!) 類似の結果は哺乳類(ウサギ)でも得られている。発熱が生存に有利にはたらくことは間違いないようである。実際、高い温度は多くの病原細菌の増殖を抑制し、また免疫担当細胞(リンパ球)の活性化を促す場合がある、そうです。
 一応、注釈を付けておきますね。先ず、発熱feverと、うつ熱hyperthermiaは違うというのは大事な点です。発熱は生体の自動的自律的な活動・調節反応であって、うつ熱は炎天下に曝されるなどによって受動的に体温が上昇した状態です。発熱は解熱薬で抑制されますが、うつ熱を下げるには体を冷やすしかありません。 次に、脳を含めタンパク質は40℃以上で変性する危険性があり、40.5℃以上で体温調節が障害、つまり自律的機能があてにならなくなり、体の中心部の温度が41.5℃~42℃になると発汗も停止して体温がますます上がり熱射病・熱中症になりますから、高温が良いとか、熱を下げたり解熱薬を使うのはダメだ!なんて言っているのではありません。 ただ、「発熱feverはダメだ!悪いことだ!」と短絡的に判断する、反応するのではなくて、生体が発熱を選んだ理由や程度についても考察して行動した方が賢明だと思います。または賢明なお医者さんの処方や言う事を大事にした方が良いという話かもしれません。

 好転反応と呼ばれる現象があって、ホメオパシーやヒーリングを受けると免疫機能が活性化するためか、一時的に体温が上がる、発熱feverする場合があります(一応、注釈を付けておきますと、うつ熱hyperthermiaではありません)。上記のように免疫担当細胞の活性化を促したり、免疫など体内の化学反応を速めたりするためであって、新たに外部から細菌等が侵入したからではなく、内部にあった生体にとっての不都合を顕在化させ対応するための発熱です。一時的な発熱で、対応が済めば治まり、以後は発熱前よりもすっきりとして調子が良いでしょう。

 ホメオパシーやヒーリングに慣れた方からすれば、好転反応は運動後の体温上昇と変わらないとも言えますし、考察ができる方からすれば、ヒーリング後の発熱が身体の活性化や好転反応によるものなのか、それとも細菌やウイルス等の感染によるものなのか、考察や判断ができるでしょうし、ヒーリングは無毒で良いのですが、 しかし例えば「熱が出るのは悪いことだ」と思い込んでいる方に、発熱が生じた場合、その方は上記のような考察をしないで「熱=悪」と短絡的に原因を外に求め、直前に受けたホメオパシーやヒーリングを悪だと思うかもしれません。ですから、全ての方にホメオパシーやヒーリングをお勧めできるわけではありませんし、感染の疑いのある方、感染・発熱中の方、感染による発熱が治まった直後の方には、当店のヒーリングはご遠慮下さい、と申し上げるほかありません。

 コロナウイルスに感染して治まった方には、ワクチン接種に勝るとも劣らない獲得免疫がある筈です。それでいて、対人関係がつらくなったとか、声が出づらくなったり、外へ出づらくなったり、何かつらいことや苦しいことがある方の助けとなろうというのが、今回のヒーリングです。

ヒーリング内容もmenu記載「アフターコロナのために調整された」ヒーリングですから、
その方向で調整したワーク、より具体的には、コロナ感染によってオーラ等に被ってしまった3層のエネルギー膜(思考を妨害するザリザリとした雑音、チクチクとしたせめぎ合いの雰囲気、鉛のように不活性で息苦しい疲労感)を減らし、つまった上半身のチャクラ等を少しでも開けて下半身のチャクラ等からエネルギーが上半身に上がって行きやすいようにサポートして、ご本人の自信と発声と思考力の回復に寄与するというワークを、行います。 私もコロナウイルスに感染して痛い目に遭いましたし、世の中、助け合いで保っていることもあるでしょう、どれほど大変な作業か、わかるひとにはわかる、特別なメニューだとお考え下さい。

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